Technology
技術とサービス

事業内容

  • 軌道工事業

    何もない場所に新しくレールを敷いて道を作っていく、「新線工事」、今ある古いレールを新しいものに取り替える、「レール交換工事」、レールの分岐ポイントにある分岐器を新しいものに入れ替える「分岐器交換工事」、この他にも軌道に関わる様々な工事を行う事業です。

  • レール溶接工事業

    一本のレールとレールを様々な手法で繋ぎ合わせ長くするのがレール溶接です。レール溶接した部分に不備があると列車の走行に悪影響を及ぼすため、レール溶接には非常に高い技術・信頼性が要求されます。当社では「ガス圧接溶接」・「ゴールドサミット溶接」の2つの手法を使っています。

軌道工事とは

まず軌道とは、鉄道の線路の構造物を総称したものです。皆さんもよく知っている電車が走っている道となるレール、そのレールの間に敷き詰められている枕木(まくらぎ)、そしてその2つを支えている道床(どうしょう)などで構成されています。

軌道工事とはこれらの軌道にまつわる部分を保守・メンテナンス・また新規に作成を行う工事のことです。電車が動いている間にはできない仕事がほとんどなので、基本的に作業時間は終電が終わった夜中からになります。始発の電車を安全に走らせるために、迅速にまた丁寧な作業を行わなくてはいけないため常に正確さ、信頼が求められている仕事です。

当社が誇る技術

当社がなによりも自信をもっている技術が分岐器の交換作業です。

分岐器とは、一つのレールを複数のレールに分岐させるための構造です。ポイントを切り替えることで電車を別の線路へと繋げることができます。定期的なメンテナンス、また消耗した際には交換も必要となります。

終電後次の始発までの間に行う作業なので、時間にするとおおよそ2時間ほど、その間にすべての作業を終え、電車を無事に通さなくてはいけません。

現場を熟練の責任者が指揮を取り、全作業員一丸となってその2時間に取り組んでおります。大事な分岐器の交換工事の際には当社が呼ばれることが多く、その実績と信頼には自信があります。

安全を確かなものにする中央軌道工業の3つのチカラ

安全が常に保たれる作業環境には、技術・体制・意識の3点における充実があります。当社は、その3つの充実を実現するチカラをそれぞれ「改善力」「結束力」「人間力」と定義し、自社の作業員が身につけている強みだと考えています。

「改善力」

軌道工事の基本的なミッションは、工事に想定外の事態が発生したとしても限られた短い時間の中で解決し、作業を完了すること。それには、技術を常に高め、改善する力が必要です。

「結束力」

当社はミーティングを大切にします。課題を共有し、チームプレーが安全かつ円滑に進むように、意思統一を徹底します。その原則は、チームの顔ぶれが変わったとしても不変です。

「人間力」

当社にとって、人は財産です。キャリアが四半世紀を超えるような職人も在籍しており、技術や経験が継承されています。気軽に意見交換できるような「いい空気」が現場に満ちています。

安全を未来へつなぐ意志と改善への意識は変わらない

中央軌道工業には、創業以来、脈々と受け継がれているものがあります。そのひとつは、鉄道インフラを軌道工事という形で支える企業として、安全を追求し、未来へとつないでいく責任。もうひとつは、終電後から初電までの限られた時間の中で工事を完遂するために、技術・サービスを常に改善していこうとする意識です。

当社は、これまで継承されているものをこれからも変えずに守るために、既存の常識を変えていきます。例えば、かつて軌道工事業に携わる企業には、溶接を行う術がありませんでした。当社は溶接技術を修得し、ついには溶接を含めた軌道工事全般をワンストップで請け負うことが可能となりました。また、分岐器交換は、私たちが最も自信を持っている技術ですが、それは今も、作業員全員の改善への飽くことなき探究心により向上しています。

昨日の自分を超えるために、今日の工夫があります。都市が成熟し鉄道インフラがより高い利便性を実現しようとするほど、軌道工事への要求は多様化・高度化していくでしょう。当社はこれからも技術・サービスの改善を忘れず、高い施工品質でお客様のご期待にお応えしてまいります。